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発表会で使用した両ホールを比較。
カリヨンホール
[長所]
・最寄駅から近い
→大勢の人に観に来てもらいやすい。
・舞台が小さい
→出演者の入れ替わりと、補助ペダルや椅子のセッティングが迅速に行える。
・キャパシティが小さい
→ピアノ発表会に必要な収容人数は、出演者約25人×家族・知り合い
平均4人=約100人+カメラマンのスペース。カリヨンホールは、240席なので、客席
が窮屈過ぎず、空き過ぎず、適当な大きさだと思う。
[短所]
・ピアノのチョイスができない。
←ヤマハしか、置いていない。しかも少し古くて、鍵盤が黄ばんでいる。弦も、ずい
ぶん使い込んでいる感じで、伸びがあまり良くない。例えば、バスの動きを大切にし
たければ、普段よりも、相当充分に腕を使って、響かせなければ、次のバスの音ま
で、音が持たない。自然な楽器の弦の長さに任せることはできず、意識して、普段と
は違う動きを足してやるのは大変。旋律線も、大きく歌わせたい曲には、不向き。
・音響が良くない。
←オーダーすれば、反響板を使って、より良い環境を目指してくれるが、
それでも響きは良くない。音が直接的。
ユーベルホール
[長所]
・ピアノのチョイスができる。←スタインウェイ or ヤマハを選択できる。
レンタル料に差あり。スタインウェイは、やはり音がきれい。
幼児が弾いても、スタインウェイの音!
・音響がとても良い。←このホールでレコーディングしている人もいるくらい、良い。
ユーベルホールで行った発表会の動画を見ると、ホールの音響・
響きに、助けられている面が大きい。
[短所]
・遠い!←地位的条件が悪い。駅からも遠いし、車で行くにも、少し大変。手軽ではない。
休憩するにも、カフェやコンビニが、近くにない。一方、気をそらすもの(ショッ
ピングセンター等)がなく、演奏しか考えるものがないので、ある意味、良いか
も。
・キャパが大きい←約500席。上記のカリヨンホールの長所とは逆に、我々規模のピアノ発表
会の用途にしては、大きすぎる。
▼まとめ
利用者の利便性の視点からは、カリヨンホールの方が良い。しかし、本来の目的である音楽面を考慮すれば、ユーベルホールの方が圧倒的に良い。ホールの響きも、楽器の一部、音楽を構成し、伝えるための重要な要素であることを、改めて実感した一日であった。昨年発表会に出た生徒さんも、『ユーベルホールのピアノの方(スタインウェイ)が、弾きやすい』と言っていた。
ユーベルホールのスタインウェイは、痛んでおらず、素晴らしい! バスの伸び、各声部の動き等が、立体的に伝わり、工夫し、考えた分だけ、表現できる楽器とホールだと思う。最初は、『ユーベルホールで弾くと、演奏が2~3割増しに、良く聴こえる。』と単純に思っていた。が、お稽古した分だけ、考えたり、悩んだりした分だけ、成果が表に現れてくれるのだとも思う。
しかし、カリヨンホールで弾くとなると、その選曲にも<傾向と対策>が必要になるであろう。公式なピアノ・リサイタルには、難しい。脱力の加減ができたり、繊細な音づくりを心がけている人には、不満が残るかも。
いずれにせよ、ピアノという楽器は、自分の愛用楽器を、ヴァイオリンやフルートのように、持ち運べないので、その場その時の条件で、扱いが難しい。
外観は、評価しない。
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