2015年2月12日木曜日

【発表会を鑑賞に来られた方の声】きれいなフォーム

 先日お会いした方は、当ピアノ教室が昨年11月に行った発表会を聴きに来られたそうです。全体的に、生徒さん皆、きれいな手で弾いていたという印象だったようです。第3関節の高い、まるい手で、指先、特に第1関節が反り返ることなく、弾けていたのでしょう。
(大人・上級者の場合は、これ限りではありませんが、子どもさんには、特に重要なことです。お稽古の段階により、指導は一様ではありません。)

 2014年に行った発表会のビデオの編集作業をしていて、いくつかの課題を感じます。そのうちの一つは、手首の位置が理想のフォームより、低い生徒さんがいるということです(発表会では、演奏者の出入りが多く、各生徒さんの椅子の高さ調整を、すべて完璧にできるわけではない、という事情もありますが…)。まだまだ音楽そのものを楽しみたい、楽しませたい段階の、小さい生徒さんが多いため、あまり細かなことにはこだわり過ぎない、そして大人の目から見て完璧さを求めないように指導しています。でも、指・姿勢・重みのことなどは、レッスンでも言及していて、頭の隅に、少しでも残っていたら良いという感じで、レッスンを進めています。

 これからの課題は、少しずつ、重みの流れを、途中で(例えば、手首、第1関節)で滞らせることなく、指先まで、つなげていくことです。そしてよく言われていることですが、脱力も。

 このように書くと、音楽よりも、恰好ばかりを気にしているようにも見えますが、合理的なフォームを身につけることは、素敵な音楽と、きれいな音につながります。あくまで、音楽ありきです。でも、同じ時間を練習に費やすのなら、ピアノを弾く為に肉体上必要とされるもの(指の強さ・筋肉、闊達な動きetc)も同時に少しずつ、育成した方が、無駄がないと思いませんか?(もちろん、身体的な成長を考慮しながら)

 後で、ガラッと変えるのは大変です。そして、後で違ったやり方を受け入れるのも、勇気がいります。勉強がかなり進んだ段階で、簡単な曲、音数の少ない曲で、これらのことを、意識改革して習得することは、せっかく今まで続けてきた勉強が、逆戻りしたようで、正直、凹みます。

 毎日意識して練習すれば、徐々に身につくでしょう。根気がいる作業でもありますが、そのうち、当たり前になってきます。

 それにより、耳も育てられていきます。

0 件のコメント:

コメントを投稿